米粉でアトピーが悪化した?それ糖質の取りすぎかも

米粉なら安心と思っていたが…

小麦粉はアトピーを悪化させるので、小麦粉の代わりに米粉を使う人も多いと思います。原材料がお米の米粉はグルテンフリーなのでアトピーでも安心と思いきや「なぜか米粉でもアトピーが悪化した」、そんなケースもたまに耳にします。

ではなにが原因で米粉を食べてアトピーが悪化したのでしょうか。

アトピーは腸内環境と大きく関係している

そもそも小麦粉でアトピーが悪化する原因は、原材料である小麦が体内の水分を滞らせるからです。体内に水分が溜まると肌がカサカサ乾燥し、湿疹などのかゆみも起きます。

その反面、米粉の原材料はお米なので、むしろ水分を気化してくれます。

では、なぜ米粉でアトピーが悪くなったのか。その原因は腸内環境の悪化です。じつは、アトピー性皮膚炎と腸内環境は大きく関係していて、腸内の細菌バランスが良好な状態になるとアトピーの症状が劇的に改善するんです。その反面、腸内の悪玉菌が増えるとアトピーの調子が悪くなり、赤い湿疹やかゆみを発症します。

糖質は腸内環境を悪化させる

腸内環境が悪化する原因はさまざまですが、一番大きな要因は糖質の摂すぎです。

糖質をたくさん摂ってしまうと腸内の悪玉菌が増え、腸内細菌バランスが崩れてしまいます。すると、すぐにアトピーの症状にあらわれます。これは本当です。

ムズムズかゆいなと思ったら、きっとお菓子を食べすぎたか、ラーメンやパスタを食べたか、ようするに糖質を摂りすぎています。

米粉は想像以上に糖質量が多い

じつは、小麦粉の糖質量は100gあたり72gに対し、米粉の糖質量は83g。糖質は小麦粉よりも多いんです。

炭水化物の1日の摂取基準量は250~325g。アトピー体質の人はこの半分がいいとされているので150gほど。この基準値以内に糖質の摂取量をおさえておけば、糖質の摂りすぎによりアトピーが悪化することはありません。

「米粉なら安心」と料理にパンにと米粉を使いすぎていると、なぜかアトピーが悪化するといったケースを引き起こします。もちろん小麦粉を摂るよりはいいですが、米粉も控えめにしておくほうが糖質の摂りすぎにならず、アトピーを良好な状態にたもてます。