一般人でも歯並びは重要
歯列矯正で歯並びを整えて白くきれいな歯を手に入れる!そんなことをするのは、アメリカのセレブか富裕層の人だけ。一昔前ならこういった考えはアリかもしれません。
しかし、歯並びの悪さが精神面や人間関係へ影響すること、歯ブラシが当たりにくくプラークが付着しやすいこと、口臭や歯周病の原因になりうること、こういった事実がつぎつぎに発表されたことで、歯並びがきれいであることは、もはや普通のことといえます。
たとえ芸能人でなくても、歯並びが相手に与える印象はとても大きいものです。「すごく可愛いのに笑顔が残念」「笑ったときの歯がヤバい」といった人は男女ともにいます。しかし、男性が女性に興味を抱くきっかけの多くは見た目ですから、このような女性は男性になかなか興味を持ってもらえません。
なぜ私の両親は歯列矯正してくれなかったの
うまくいかない恋愛が歯並びの悪さにあると思うと、小さいころに矯正治療をしてくれなかった母親を責めたくもなるでしょう。大人になってからの歯列矯正は症例によっては大変ですし、いかんせん費用が倍近くかかりますからね。
しかし、日本で歯列矯正が一般的になってきたのはここ数年のはなし。また、自由診療で高額な費用がかかり誰もができるわけではありません。
ただ、一般的に見るとそんな背景はつゆ知らず、「なぜ、ガタガタの歯を治さないのか」と思われてしまうことがあります。
歯並びの悪さはダメ男を近づける
相手の歯並びが気にならない人は自分の歯にも無頓着です。歯は人をあらわす鏡ですから、歯にはその人の性格がおどろくほど出ます。
コーヒーや食べ物による黄色い着色や虫歯の治療痕である銀歯が多い人は、かなりの確率でだらしのない性格でしょう。これはしっかりとメンテナンスをしていればすべて予防できることですし、永久歯を消耗品のように扱っているわけですから常識を疑います。
しかし、こういった人は相手の歯並びなんて気にしません。歯並びが悪いとそれ相応の男性としか付き合えない、といった可能性もあるでしょう。
たいていの仕事がデキる男性は自分の歯を大切にし、かかりつけの歯医者をもっています。そんな人が歯並びの悪い女性に好意を抱くでしょうか。
親の顔が見てみたい
「自分の子どもがガチャ歯なのに、なにもしようと思わないのはなぜ?」そのような価値観なのか、一般常識がないのか、経済力がないのか、親もだらしないのか。
歯並びはただ単に見た目の印象だけでなく、その人の育ち方も印象づけます。また、虫歯でボロボロの歯は「この人の親は歯の大切さをちゃんと教育しなかったのか」と思われてしまいます。食べ方が汚い人を見て、その人の食育を疑問に思うことと同じです。
歯並びの悪い女性が苦手な男性は、このような理由からも恋愛対象として見ることができません。
そもそもなぜそんなに歯並びが大切なのか
歯磨きがめんどくさいからとテキトーにすませたり、定期検診をサボったり、保険内で安く銀歯を詰めたりと、歯はザツに扱えば扱うほどボロボロになっていきます。
しかし、どんなに疲れていてもきちんと歯磨きして、3ヶ月に1回の定期検診を惜まず、お金をかけても審美面に気をつかうと、歯はつねに美しくたもてます。
歯がその人の印象を大きく左右する最大の理由は、体内で唯一自然治癒しないところだからです。そのことをどれだけ理解し、そのために努力しているか、それをめんどうでも継続しているか。
ニキビや目のクマはメイクで隠せますが、歯はごまかせません。歯はめんどくさい毎日のケアがすべて。だからこそ、歯はとても大切で、歯並びがその人の印象を大きく左右するようになります。
なぜ歯列矯正しないのか
自撮りのときに歯を見せて笑えない、インスタで友だちの歯並びと比べてしまう、歯並びのいい友だちと一緒に写真を撮りたくない。
彼氏ができないといった悩み以前に、歯並びが悪いと人生を楽しく生きることができません。なのになぜ歯列矯正をしないのですか?男性はそういった疑問からも否定的に見てしまいます。
年々進歩している大人の歯列矯正治療、マウスピースで段階的に歯列を動かすインビザラインなら他人にバレにくいですし、簡単に外せるので食べカスが詰まることもありません。また、とても歯並びが悪いうえに虫歯が多いのなら、歯を削ったり抜歯することで整えるセラミックによる治療もあります。自分の歯は失うことになりますが、数年かかる治療期間が大幅に短縮できるメリットがあります。
「方法」ではなく「費用」の問題であっても、社会人であればデンタルローンを使用してなんとかなる範囲です。
「あの人は歯並びが綺麗でうらやましい」と思ったところで、その人だってボーナスを貯金してコンプレックスだった歯並びを歯列矯正で治したのかもしれません。誰だって最初から美しいわけではなく、それ相応の努力をしています。
なぜ歯並びが悪いのか → なぜ歯列矯正しないのか → なぜ努力しないのか。歯並びの悪い人が苦手な男性は、このように見てしまいます。
正直、歯並びが悪い女性をどう思う?
歯がガタガタだと見た目の印象から不衛生に感じます。しかし、歯並びが悪いと歯ブラシが隅々まで届かず、歯間や裏側に食べカスや歯垢がたまり、実際に不潔であることもあります。
歯並びが悪い人は多くの確率で口臭を放ち、虫歯や着色で黄色い歯をしています。歯は真っ白だけど歯並びは悪い、といった人はとても少ないからこそ、歯並びが悪いだけで不潔にとらえられてしまいます。
自分を恋愛対象として見てもらうには「ためらいもなくキスできるかどうか」、これも重要です。
歯並びが悪いと育ちが悪い、貧乏そう、かわいそう、という以前に、不衛生に感じてしまうのです。
相場80万円、人生一度きり
歯並びの悪さは不治の病ではありません。お金と時間さえあれば解決できます。
例えば、マウスピースによるインビザラインは60〜80万円、アソアライナーは1回3〜10万円。ワイヤー矯正は50〜120万円。「クルマが買えるじゃん」と思うかもしれませんが、クルマは一生ものではありません。せいぜいもって10年です。
しかし、自分の歯は一生ものです。口元のコンプレックスで悩んでいる人はとても多く、すべての人が矯正治療に踏み切れるわけではありません。
これからも口元を手で隠して笑うのか、インスタの写真に満足できずにいるのか、自信を持って笑えないままでいるのか、口元のコンプレックスのせいで彼氏ができずにいるのか。
それとも、整った歯並びで自信を持って笑うのか、イイ男をゲットして幸せになるのか。一度きりの人生、80万円の矯正費用を高いと思うか安いと思うかはあなた次第です。
歯列矯正を強く勧めるわけではありません。しかし、わたしがそのひとりのように、歯並びがきれいになると性格が明るくなり、ためらいもなく笑えるようになります。そして、これからの人生を楽しくしてくれます。