SNSに顔写真の公開は危険 Google画像検索の削除は大変だった

軽い気持ちが後悔のもとに

ネットに顔写真や実名を投稿すると、いつか消したいと思ったときに苦労します。それは、知らないうちにさまざまなサイトに掲載され、どんどん拡散してしまうことがあるからです。

軽い気持ちでアップしがちなインスタやツイッターも、その投稿は誰もが見られる状態にあるということを忘れてはなりません。

もちろん、そこに実名が載っていて、また別の日に自分の顔写真が投稿されれば、Google画像検索で自分の名前を検索したときに自分の顔写真が表示されてしまうことになります。

一度公開された写真は大元の投稿を削除しない限り、Google画像検索のキャッシュを削除しても消えることはありません。

また、自分で投稿しなくても他人が勝手にネットに載せてしまうケースもあります。例えば、LINEで友だちに自分の写真を送ること、友だちと一緒に写真を撮ることは、知らないうちに自分の写真がネットにアップされてしまうことにつながるので、日常生活のなかで自己防衛することも必要です。

無意識に他人を巻き込む危険性

インスタ、ツイッター、フェイスブック、アメブロ。SNSのすべての投稿は今だけでなく将来のことも考える必要があります。

例えば、大好きな子どもの写真をインスタにアップしていると、将来子どもから訴訟を起こされるかもしれません。子どもはネットの危険性などまったく知りませんから、SNSに載せられることなど何とも思っていません。

しかし、それは今だけのはなしで、将来的にはどうなるかわかりません。小学校でITリテラシーの授業を受けたあと、本気で消してほしいと怒ってくるかもしれません。

また、幸せをシェアしたいと思っても、恋人との写真は公開しないほうが賢明です。それは別れたときに厄介だからです。自分の投稿は簡単に削除できても、相手の投稿は自分では削除できません。

ネットに載せる情報や写真は、数十年後の自分が見ても恥ずかしくないか、消したいと思わないか、そこまで考える必要があるわけです。

ネットの写真は簡単に消せない

アメリカ人はネットに自分のことが載ってもあまり気にしないようですが、日本人はそこそこ気にします。実名利用のフェイスブックがあまり日本で流行しなかった理由も、ここにある気がします。

そして、グーグルの画像検索に自分の顔写真が表示される、自分の名前で検索すると検索結果にヒットする、このような事態に悩む人はとても多く深刻な社会問題となっています。

わたしもネットに自分の写真や情報が載るのは嫌です。公開されているということは、かたちや大きさを変えて広がる可能性があるからです。

実際にわたしも過去のプライベートをTwitterに投稿していました。しかし、就活の時期に先生から「今はネットやSNSの投稿も調べられるから注意するように」と言われたことがきっかけで、これまで投稿したすべての情報や写真を削除するべきだと気づきます。

ネットに表示される情報を削除するのはとても大変でした。もちろん、そのなかには自分の顔写真もたくさんありました。作業中はまるで出口の見えないトンネルの中にいるようで、何度か現実から逃げました。

運良くわたしは最終的にすべて消すことができましたが、それまでに要した期間は5年以上。この経験から学んだことは「ネットの写真は簡単に消せない」ということです。

じつは完全に消せなくても大丈夫

わたしは最初に「ツイッターのアカウントを削除するだけでしょ?簡単じゃん。」と思っていました。しかし、実際にはほとんどの投稿がツイッター以外の外部のサイトに転載されていました。

その実態は、第三者が勝手に自分の写真を使ってブログを投稿したもの、ツイートを自動収集したまとめサイトによるものなど本当にさまざまでした。

このように、インスタやツイッターなどのSNSの枠を超えて他のサイトに掲載されてしまうと、サイトの運営者や記事の投稿者それぞれに削除を依頼しなければなりません。大元の情報を消すことができれば、永久的にネット上から自分の情報が消すことができます。

しかし、これでも完ぺきではありません。第三者が自分の写真を使って投稿したということは、そのデータを持っているということです。もし削除依頼に応じてくれたとしても、そのデータを持っている限りまた悪用される可能性も否定できません。

一度ネットに公開した自分の写真や情報を完全に消すことは不可能というわけです。

しかし、グーグルで自分の名前を検索してもヒットしないようにすることは可能です。ネットにある自分の情報を完全に削除することができなくても、その数が減るだけで拡散するリスクは大幅に低くなります。そして、人の目に触れる回数が少なくなれば次第にグーグルの検索結果にも表示されなくなっていきます。

というのも、グーグルは多くの人が頻繁にアクセスするページを検索結果の上位に表示させるからです。そのため、あまり見られなくなったページは検索結果の下位に表示されるようになり、次第にネットから消えたようになるわけです。

海外サイトの削除依頼はむずかしい

わたしの顔写真を勝手に使った投稿がインスタにありました。インスタやツイッターなど他人の投稿を削除したい場合は、その人に直接DMを送って消してもらうようにお願いします。相手が削除依頼に応じてくれたら解決です。

しかし、なかなか削除に応じてくれない、まったく反応がないといったケースも少なくありません。また、削除依頼先が法人のサービスというケースもあります。その場合はサイトやサービスの運営会社に連絡し削除してもらう必要があります。

わたしの経験上、日本と海外ではネットのプライバシーに関する解釈に温度差があります。削除先が日本の会社であれば、日本の法律が適用されるのでプロバイダ責任制限法により対応してもらえるケースが多いです。

しかし、削除先が海外の会社であれば、それぞれの国の法律にもとづいて対応されるので、まったく動いてもらえないケースもあります。また、アメリカの場合は州ごとに法律が異なる点も注意が必要です。

法律はもちろん言語も異なります。削除依頼の文章は現地の言語で作る必要があるので、これもまた大変です。

一難去ってまた一難、この繰り返し

わたしはTwitterのプロフィールで自分の名前を公開していたので、Googleで自分の名前を検索すると、ツイートしたすべての写真がGoogle画像検索に表示されていました。

また、@〇〇〇〇とIDで検索すると、過去のすべてのツイートがGoogleの検索結果に表示されるようになっていました。途中で数回TwitterのIDを変更していたので、過去に使用したIDを思い出して検索すると、またそれもヒットしました。

わたしは「ツイッターほどネットに残り続けるものはない」と恐ろしくなりました。

グーグルで自分の名前をヒットさせないためには、グーグルのキャッシュを削除するわけでもなく、ひとつひとつ情報の削除を依頼するしか方法はありません。逆SEOや風評対策は根本的な解決にならないのでおすすめできません。

しかし、一番有効な方法は、ネットに自分の名前や顔写真を投稿しないことです。