フィラリアの予防薬はネット通販で買って大丈夫なのか

条件を満たせば問題ない

犬のこと

まず、昨シーズンにフィラリアの予防薬を毎月必ず投薬できたのであれば、今シーズンの予防薬をネットで買うことは問題ありません。

しかし、一度でも飲み忘れたことがある、最後までちゃんと飲ませることができなかったのであれば、今年も動物病院で血液検査と診察をしてもらう必要があります。

それはどういうことか。フィラリアの薬は『予防薬』といいますが実際には『駆除薬』です。犬が蚊に刺されることでフィラリアの幼虫が感染し、しばらくするとその幼虫は皮膚の下や筋肉で成長しいきます。


© Boehringer Ingelheim Animal Health Japan

フィラリア薬はこのL4幼虫に成長した段階で投薬し、体に入ったフィラリアを駆除します。

なので、基本的な投薬のサイクルは感染の1ヶ月遅れ。4月に感染したフィラリアは5月の投薬で駆除するといったイメージです。

去年の5月〜12月ごろのフィラリア症の予防シーズンに毎月必ず投薬できているのなら、フィラリアの幼虫はちゃんと駆除できています。今年も血液検査をしたところで陰性です。

しかし、一度でも投薬できていないと話は違ってきます。

とくに最後の12月に投薬していないと、11月に感染したフィラリアが体内にいる可能性があります

この場合で投薬すると命に関わる危険があるので絶対にダメです。

「フィラリアに感染していないか絶対的な自信がない」、けれど「フィラリアの薬を動物病院で処方してもらうと値段が高いから嫌だ」ということであれば、動物病院で血液検査だけをしてもらい、フィラリアの予防薬はネット通販で自分で買うという方法もあり、意外とおすすめです。

「そんなこと言うのはちょっと…」と遠慮しがちなあなた、そんな必要はありません。

だって、フィラリア症の予防は健康保険が適用されず全額自己負担。それに、本来はどこで薬を買おうと勝手です。

法律のこと

そもそもネクスガードスペクトラやイベルメックなどのフィラリア予防薬は市販されていません。もちろん楽天やAmazonでも売っていません。

それは、フィラリア予防薬は日本では獣医師の処方が必要だからです。

しかし、海外ではあくまで予防薬なので獣医師の処方箋は不要です。そのため、普通に市販されています。この海外で販売されているフィラリア予防薬を個人的に輸入するかたちで購入すれば、まったく問題ないということです。

よくフィラリア予防薬を通販で買うのは違法だという人がいますが、そもそも海外で普通に売られている商品を個人的に買うだけですから問題ありません。

しかし、すべてのフィラリア予防薬がネット通販で買えるわけではありません。あくまでもこれは個人輸入なので海外で売られている『海外製』のフィラリア予防薬しか販売されていないからです。

例えば、日本の動物病院で人気のチャブル型フィラリア予防薬のイベルメックは、日本の動物用医薬品メーカーの DSファーマアニマルヘルス によるものなので、ネットでは売ってないですし買えません。

もちろん海外製だからといって質が悪いとか副作用の危険があるとか、そういった理由はありません。

どのフィラリア予防薬も犬との相性があります。

実際にうちのわんこはオスのトイプードルですが小麦粉のアレルギーがあります。ドッグフードはチキンと玄米が主材料の ニュートロ を与えるほどです。

この因果関係はわかりませんが、過去にイベルメックを与えたところ嘔吐したことがあります。

このように、動物病院でもらえる薬だから必ず副作用や体調が悪くなることはない、というわけではありません。もちろんその逆もあります。

成分との相性、原材料のアレルギーなどさまざまな条件を考慮したうえで購入する必要があるということですね。

賢い人は個人輸入している

時間とお金を大きく節約

[画像]ネクスガードスペクトラ小型犬用3.5~7.5kg未満 – まとめ買いで1箱あたり¥5,650

毎年4月に必ずやってくるフィラリア症の予防シーズン。動物病院でミクロフィラリア検査と予防薬で1万円近くを出費1時間近くの時間を奪われる、あの億劫な時期です。

フィラリア予防薬の個人輸入を代行してくれる通販で買えば、1時間→5分1万円→3,000円ほど時間もお金も節約できます。

仕事が忙しい人、多頭飼いの人、無駄が嫌いな人、多くの買いものをネットで済ます人、こういった人にはとても合理的で納得できる方法です。

ちなみにわたしは ペットくすり で買っていておすすめです。

ここはフィラリア予防薬1箱あたりの値段がすごく安い。例えば ストロングハートチュアブル は1箱2,500円。ほかにもぽちたま薬局やうさパラなどフィラリア予防薬の買える薬局はありますが、おそらくペットくすりが最安値なのではと思います。

さらに複数まとめ買いをすると最大30%OFFも割引されます。

もちろん安定の ネクスガードスペクトラ もまとめ買いでさらに安く買えます。

獣医師によって判断が異なる事前検査の必要性

ちゃんと毎月フィラリア予防薬を飲んでいれば、フィラリアは駆除できています。

獣医師によってはこういった認識から「去年ちゃんと飲んでいれば検査は不要」といった考えもあるようです。

しかし、「ちゃんと飲ませたはずなのに見えないところで吐き出していた」といった可能性もあるので、『念のため』にミクロフィラリアや抗原検査をするわけです。

わざわざ検査をするのはべつにお金儲けというわけではありません。