ヨーグルトでアトピーも花粉症も悪化するワケ

そもそも動物性の食品はアレルギーのもと

肉類、卵、牛乳などの動物性たんぱく質はアトピー性皮膚炎を悪化させる原因の一つで、多く摂りすぎるとアトピーはもちろんアレルギー性鼻炎や花粉症も悪化します。

ヨーグルトのおもな原材料は生乳ですから、もちろんヨーグルトも動物性の食品です。

また、生乳100%で作られているヨーグルトは限られていて、たとえプロバイオティクスヨーグルトであっても生乳の他に乳製品が含まれています。

この乳製品とはクリーム、バター、脱脂粉乳を原材料に加工したもの。こういったアトピーによくなさそうなものがヨーグルトには入っているんです。

肉や卵を食べて肌が痒くなった記憶はありませんか?

牛乳は体にいいからとごくごく飲んでいる人は、少量にしたり飲むのをやめるとトピーが改善するかもしれません。

アトピー性皮膚炎、花粉症、鼻づまり、鼻水などのアレルギー症状で悩んでいる人は、ヨーグルトだけでなく牛肉、豚肉、鶏肉、卵、貝、ソーセージ、ハム、ベーコン、ラード、バター、マヨネーズなどの動物性食品はできるだけ控えてください。

これだけで症状がよくなります。

アトピーに効くヨーグルトなどない


© MEGMILK SNOW BRAND

乳酸菌といういかにも体に良さそうな言葉に騙されないでください。わたしも騙されました。

そもそもヨーグルトは動物性食品ですから、アトピーにいいわけがありません。

しかしここ数年、LG21、L92、R1、ガセリ菌といったさまざまな菌を含むヨーグルトが販売されていて、とくにアトピーに効くヨーグルトとしてカスピ海ヨーグルトが絶大な人気を誇ります。

こういった『強さを引き出す乳酸菌』シリーズは、実際どうなのでしょうか。

基本的にこれらはヨーグルトに含まれる乳酸菌がアトピーに効果的なのであって、ヨーグルトの原材料である生乳や乳製品はアトピーに逆効果であることを忘れてはいけません。

わたしは「アレルギーに効くヨーグルトは?」と聞かれたら、「アレルギーを治したいのならヨーグルトは食べないほうがいい」と伝えます。

本気でアトピーを改善するのなら、アトピーに効くヨーグルトでおすすめなものなどありません。

それに、LG21、L92、R1、ガセリ菌シロタ株、こういった乳酸菌が含まれる商品ってどれも甘いですよね?

甘くして食べやすくしないと売れないから、ちゃんと砂糖が入っています。

アレルギー症状を改善するためにあえて砂糖の入っている食品を食べていては、本末転倒ではないでしょうか。

ヨーグルトをやめると花粉症も改善する

油がアトピーに悪いように、動物性のタンパク質もアトピーにとってよくありません。なのに、なぜあえてヨーグルトでアトピーの好転反応を望むのでしょうか。

花粉症がヨーグルトで改善された人って実際にはどのくらいいるのでしょうか。わたしはアレルギー性鼻炎や花粉症にヨーグルトが効く理由って嘘のように思えます。むしろ逆効果なのでは?

だって、実際にわたしはヨーグルトが大好きで、しかもアトピー性皮膚炎と花粉症を治したいからと毎日かかさず食べていました。ちなみにそのヨーグルトは無糖プレーンのプロバイオティクスヨーグルトです。

しかし、一向に症状は改善されず、原因不明のボコボコした赤身と痒みに悩まされていました。それは全身に発症していて薬だけでは追いつかないほどです。

あるときヨーグルトがアトピーに悪影響を及ぼすという話を知人から聞きました。動物性タンパク質はアトピーを悪化させるという内容です。

そして、これまでずっと食べ続けていたヨーグルトをきっぱりやめた翌日、肌のかゆみと赤いボコボコが引きはじめました。

また、ずっと悩んでいた花粉症とそれによる鼻水と鼻づまり、どちらもびっくりするほどおさまりました。

アトピー性皮膚炎、花粉症、鼻づまり、アレルギー性鼻炎に悩んでいて、かつヨーグルトを食べている人は一度やめてみてください。

また、カスピ海ヨーグルトやLG21などのヨーグルトや乳酸菌飲料を摂っているが、全然効果がないという人も一度やめてみてください。

もちろん個人差はあるでしょうが、わたしのまわりもそうだったように、きっとアトピーが改善していきます。

なぜあえてヨーグルトなのか

腸内環境を改善したり免疫力をあげるためなら、べつにヨーグルトでなくてもできます。

例えば、ビフィズス菌を含むビオフェルミン錠やオメガ3系のフィッシュオイルを服用するなどです。

もちろんヨーグルトに含まれる乳酸菌は腸内環境を改善する効果があります。しかし、一般的なヨーグルトに含まれる乳酸菌は胃酸などの消化液により死んでしまい、生きて腸まで届きません。

それに、たとえビフィズス菌やガセリ菌が腸内環境を改善したとしても、生乳や乳製品の動物性タンパク質がアレルギーを悪化させてしまうので、あまり効率的とは言えません。

なので、「ヨーグルトで花粉症が治った」という一方で「ヨーグルトで花粉症が悪化した、逆効果だった」という口コミも増えているわけです。

腸内細菌バランスを整えて免疫力とアレルギー症状を改善するために、あえてヨーグルトを選ぶ理由が見当たりません。

また、おいしいヨーグルトはほとんど砂糖が添加されています。「いいや、わたしは無糖のヨーグルトを買っている」という人も、まったく味のない状態でヨーグルトは食べないでしょう。

そういった意味で、ヨーグルトはおかしやデザートのようなもの。

そこに含まれる菌だけを摂っていれば問題ないかもしれませんが、LG21もR1も、どれも砂糖と甘味料(ステビア)が入っています。

だからおいしくてやめられないんです。

もう、『強い菌』に惑わされるのはやめませんか。

それでもヨーグルトでアトピーや花粉症を改善したいのであれば、ヨーグルトメーカーを使って自分でカスピ海ヨーグルトを作ってみてはいかがでしょうか。

砂糖も甘味料も加えずに、牛乳と種菌だけで。