子どもから大人まで多くの人が悩まされているアトピー性皮膚炎。その原因としてストレスや生活習慣などがあげられています。しかし、今回あえて目を向けたのは腸内環境。
じつは、アトピー性皮膚炎と腸には密接な関係があります。そして、腸内環境を改善する、いわゆる善玉菌を増やすことがアトピーの改善にとても効果的なんです。
また、糖質制限やちょっとした食事の工夫でアトピーは改善するということも、わたしの経験をもとにご紹介します。
アトピー性皮膚炎と腸内環境の関係
カラダのかゆみや湿疹を抑えるためにステロイド剤を塗ったり、抗ヒスタミン薬を服用したり、顔にはプロトピックを常用したり。これでは、一時的な治療しているようなものでアトピーの根本的な原因にはアプローチしていないように思えます。
アトピーを改善するうえで大切なことは腸内環境を整えること。腸内細菌、いわゆる善玉菌と悪玉菌をバランス良く生息させることはアトピー改善の重要ポイントです。
腸内環境が悪いと肌に湿疹があらわれたり、ぼこぼこかゆみを伴う皮膚炎を発症したり、びっくりするほどわかりやすくアトピーの症状が悪化します。
そして、残念ながらアトピー性皮膚炎の人は腸内細菌の悪玉菌が優位な状態にあり、そうでない人よりも通常の腸内細菌バランスが乱れていることもわかっています。
もともと腸内環境が悪いわけですから、人一倍がんばって改善しなければなりません。
糖質を控える
悪玉菌が多く混在する乱れた腸内環境は、食事で糖質を制限すれば大きく改善します。
糖質は砂糖や甘味類、白いご飯やビールなどに多く含まれています。その糖質を摂りすぎると善玉菌を破壊していまい悪玉菌が優位な腸内環境になります。すると、皮膚のかゆみや赤く腫れた湿疹など、アトピーのアレルギーを引き起こしてしまうのです。
1日の糖質を150g以下に
私たちの食生活は年々欧米化しており、アトピーにとっては良くない状況のようです。そんななか、糖質制限をするのは難しいように思えます。しかし、糖質制限といっても糖質をゼロにするのはよくありません。
アトピー治療に適した糖質の摂取目安は1日150gまで。
例えば、ご飯一膳の糖質は55g、350mlの缶ビールは10gほど。ほかの食品で摂る糖質も考慮すると、1食のごはんは半膳くらいにし、アトピー性皮膚炎の人はビールを控えてレモンサワーや赤ワインなど糖質の少ないお酒に変えることをおすすめします。
そのほかにも糖質の多い食品は、食パン・パスタ・ラーメン・うどん・バナナ・ケーキ・クッキー・米粉せんべいなど。意識して避けることが大切です。
主食は少なめ、肉や根菜類は多めに
わたしは日常的に糖質を制限するために、ごはんやパンなどの主食は控えめにして、肉や魚介類は積極的に摂るようにしています。
また、食物繊維は善玉菌の栄養素となるため、野菜や根菜類を摂るとなお良いそうです。
どうしても甘いものが食べたいときは…
お菓子やケーキなどの甘いものってなかなか我慢できませんよね。また、無理に制限するとストレスやリバウンドの原因にもなりかねません。
糖質が気になるけどお菓子やパンが食べたい… なんてときは、米粉パンがおすすめです。
米粉は小麦粉よりも糖質が多いですが、発行して焼きあげることで小麦粉パンよりも糖質がぐっと抑えられます。
米粉パンはホームベーカリーを使って自分で簡単に作れますし、ローソンにはたくさんの商品が並んでいます。
ちなみにローソンのブランパンは1個あたりの糖質が2.2g。そのほかにもシフォンケーキやドーナッツ、クッキーなど糖質制限の商品はラインナップ豊富!ローソンはこんなにもアトピー治療に優しかったんですね。
白い砂糖で甘味をつけない
料理をするなかでどうしても砂糖は必要になってきます。そんなとき、わたしは上白糖ではなくてんさい糖を使用しています。
腸のなかで働くビフィズス菌は、年齢とともに減ってしまうもの。食物から補おうとしても、胃酸などの作用でなかなか腸まで届きません。そこで、「てんさい糖」。「てんさい糖」に含まれるオリゴ糖が腸内のビフィズス菌の栄養源となり、活性化の手助けをしてくれるのです。出典 : てんさい糖
甜菜糖は上白糖やグラニュー糖よりも糖質控えめで、アトピーにもいいお砂糖です。また、はちみつやメープルシロップなども甘味をつける際におすすめです。
ビオフェルミンを飲む
食事療法として糖質制限をするのは、じつはとても大変。最初はうまく抑えられていても継続することがむずかしいんです。
「じゃあ、ヤクルト、LG-21、R-1といった乳酸菌飲料を摂ればいいのでは?」と思いますよね。
もちろん、そういった腸内フローラを増やして整える乳酸菌飲料や納豆や豆腐などの発酵食品を食べることも、腸内細菌の善玉菌を増やすという意味ではおすすめです。
しかし、甘いもの、いわゆる糖分(糖質)が悪玉菌のエサとなり、通常では糖質を摂取した場合に悪玉菌を抑制する菌が働きかけるのですが、アトピーやアレルギーの人はなんらかの理由でその働きがにぶい。その結果、糖質を摂取することで簡単に悪玉菌を増やしてしまうわけです。
このように、せっかく食生活を意識したりお金をかけて乳酸菌の食品を買っても、1日の糖質摂取量を厳守しないかぎり、簡単に腸内細菌のバランスを崩してしまうんです。
そういった意味で、甘い乳酸菌飲料はおすすめできませんし、食生活で食生活の改善で腸内環境を整えようとする方法も相当な努力が必要です。
アレルギーの乳酸菌はどれがいいかというと、わたしはやっぱり 新ビオフェルミンS錠 をおすすめします。
ビオフェルミンにも添加物として乳糖や白糖が入っているので、まったく糖分がないかというとそうではありません。しかし、乳酸菌飲料と比較したら糖分の量はとても少ないです。
ビオフェルミンを1回3錠飲むだけ
わたしがアトピー治療に着目したのが新ビオフェルミンS錠。
ヒト由来の乳酸菌が小腸から大腸まで広く届いて定着し、すぐれた整腸効果を発揮します。出典 : ビオフェルミン製薬
ビオフェルミンはビフィズス菌を主成分とする整腸薬なので、もちろん薬ではありません。赤ちゃんからお年寄りまで、犬から猫までずっと飲み続けても安心です。
飲み方は1回3錠、1日3回、いつでも。
わたしは、飲み始めた3日後くらいからからだのかゆみに効果を実感。全体的にかゆみが軽減されだいぶラクになりました。これは本当でウソではありません。
また、新しく登場した 新ビオフェルミンSプラス錠 や エビオス整腸薬 も、もちろんビフィズス菌を配合しているのでOK。アマゾンでとても安い ファーマチョイス整腸薬 もおすすめです。
この方法なら誰でも手軽にできますし、なにしろ手間がかからないので継続しやすい。アトピーの治療は完治を目指すよりもいい状態を長く保つことが大切だと思うので、日々のケアはより簡単なものを選ぶべきです。
腸内環境改善による思わぬメリット
保湿クリームのノリがよくなる
わたしはビオフェルミンを服用していても、保湿剤で肌をかならず保護しています。どれだけ腸内環境が整いアトピーの調子がよくなっても、乾燥肌による刺激で皮膚をかいてしまっては意味がありませんからね。
腸内環境が整うと肌のキメも細やかになるのか、お風呂あがりの保湿クリームがとてもしなやかに伸びるんです。
糖質制限やビフィズス菌の摂取でからだの内側から整えて、外側は保湿クリームや乳液でしっかり保護してあげる。そうすることで、内側と外側の両方からアトピーにいい環境をつくりあげることができます。
アトピーの状態によりますが、ビオフェルミンを服用して腸内環境を整える、かゆい患部はステロイドでおさえる、保湿クリームで肌を保湿し乾燥による悪化を予防する、この3つを適切に続ければアトピーが改善するまでにさほど時間はかからないと思います。
つらい花粉症にも効果あり
春先や季節の変わり目など、どうしても花粉の粒子が表皮に付着してアトピーやかゆみを引き起こしてしまいます。
また、ムズムズ鼻水が出たり、口呼吸しなければならないほど鼻づまりに悩まされることもあります。とくにアトピー性皮膚炎の人はアレルギーに敏感なので、重症花粉症に悩まされやすいんです。
しかし、腸内環境を整えればアレルギーを引き起こす原因を抑制できるため、花粉によるかゆみや湿疹も軽減することができます。
わたしは重症花粉症です。なので毎年かならず3月半ばころからビオフェルミンを意識して飲んでいます。
そうするとおどろくほど花粉症の症状が軽減されます。ポイントは早め早めに飲んでおくこと、そして症状がよくなっても飲み続けることです。
アレルギー剤の抗ヒスタミン薬も効果はありますが、やはり薬なので飲み続けるのは抵抗がありますからね。