ネットの検索結果 自分の名前を削除する正しい方法

グーグルやヤフーで自分の名前や画像検索をすると、自分の顔写真、自分のことがかかれたページが表示されてしまう…

自分でフェイスブックやインスタに投稿した画像が表示されているケースから、他人による悪口や誹謗中傷、ネットいじめ、不倫やプライベートの問題、過去の職業やできごとなど、削除対象となる情報はさまざまです。

これらの削除は自分でおこなうことができ、場合によっては名誉毀損や損害賠償請求をすることもできます。

一度ネット上に公開された情報は、簡単にコピーし拡散することができてしまいます。そのため、できるだけ早く元のページを削除することが大切です。

ここでご紹介するのは、それぞれのケースに応じた削除のやり方と注意すべきことです。

01. まずは基本的なこと

削除の依頼先はグーグルではない

GoogleやYahoo!の検索結果に表示される情報。それはGoogleが所有しているわけではなく、そのページを作成した人、要するにウェブサイトの管理者が所有しすべての権限を持ちます。

ということは、GoogleやYahoo!に対して削除を依頼したところで、いずれも対応することができません。

カード番号や医療記録などはグーグルが応じてくれる

場合によってはGoogleに検索結果からコンテンツを削除してもらえることがあります。

削除対象となる可能性のある情報
国が発行する識別番号(米国の社会保障番号、アルゼンチンの個人納税者識別番号、ブラジルの納税者番号、韓国の住民登録番号、中国の身分証明カードなど)
銀行口座番号
クレジット カード番号
署名の画像
当人の承諾なしにアップロードまたは共有された、ヌードや露骨な性描写を含む画像
個人の秘密である一般人の診療記録
出典 : Google

もし、削除したい情報がこれらにあてはまる場合はGoogleにリクエストすることで解決できます。

それ以外の情報は…

しかし、Googleが削除できる情報に該当しないケースがほとんどではないでしょうか。

たとえば、本名(実名)、住所、電話番号といった個人情報、自分の顔写真、プライベートの写真、他人による悪口、誹謗中傷など。

これらを削除するには、掲載されているコンテンツ(ページ)ごとに対応する必要があります。基本的には、その情報を投稿した人に削除してもらいます。

02. 自分のケースを確認

ログインできず自分の投稿が削除できない

自分の投稿を削除したいがログインIDやパスワードがわからずに削除できないケースは、以下の方法を試します。

  • パスワードをリセットする
  • 過去のメールアドレスを思い出す
  • サポート窓口へログインできない旨を相談する

これでも解決しない場合は、プロバイダ責任制限法による削除申請が有効になる場合があります。【参考】対応されなかったら… プロバイダ責任制限法で削除依頼

友達がSNSに投稿した情報を削除したい

最近ではインスタの流行によりネット上に自分をさらけ出すことに抵抗を感じない人が増えました。しかし、その影響で自分の意図としない写真や情報が友達や知人によりネット上にアップされてしまうことも事実です。

この場合の1番有効な解決策は、その投稿を削除してもらうよう友達にお願いすること。親しい仲であるほど言い出しづらいですが…

今後のために、SNSのプライバシーで「タグ付けを承認しない」と設定するのも有効です。【参考】サイト管理者にメールで削除依頼

ブログや掲示板に書き込まれた悪口や誹謗中傷を削除したい

有名人、アナウンサー、政治家といった公(おおやけ)になる職業ではない一般人であっても、SNS、ブログ、2ちゃんねるなどの掲示板に不愉快な投稿をされることがあります。

投稿された悪口や誹謗中傷は損害賠償請求の対象になりますが、それには費用と時間がかかります。コンテンツの削除のみを求めるのであれば、プロバイダ責任制限による削除申請が有効です。

また、誹謗中傷といった法的に問題のある内容ではなく、自分が公開されて困ることであっても削除対象となる場合があります。【参考】対応されなかったら… プロバイダ責任制限法で削除依頼

まとめサイトに掲載されている情報を削除したい

Facebook、Twitter、Instagramの投稿を全体に公開していれば、勝手にNAVERまとめ、2ちゃんねる、口コミサイト、掲示板、キュレーションメディアなどに利用されることがあります。

この場合はまず元の投稿を削除したうえで、各サイトの運営者へ削除依頼する必要があります。【参考】サイト管理者にメールで削除依頼

元の投稿を削除したがまだ検索結果に残っている

掲載元である情報を削除したにもかかわらず、いまだGoogleの検索にひっかかる。

この場合は心配ありません。Googleはキャッシュといって情報を一定期間サーバーに保存しています。時間が経てば次第に検索結果に表示されなくなりますが、もっと早く削除することもできます。【参考】Search Consoleでキャッシュの削除

03. それぞれの削除方法

Search Consoleでキャッシュの削除

すでに削除されているのにもかかわらず検索結果に表示されるケースは、キャッシュを読み込み古いコンテンツが表示されている可能性があります。

このケースは、Google Search Consoleにログインして削除をリクエストすればOKです。

リクエストが承認されれば、1〜2週間でネット上から完全に削除されます。リクエストが不承認となった場合は、まだサイトに情報が掲載されている可能性があります。その場合はその投稿自体を削除しなければなりません。

サイト管理者にメールで削除依頼

ネット上にある情報を根本的に削除することができるのは、その投稿を編集することができる人だけです。

もし、その相手が知り合いであれば直接お願いすることで解決できます。また、掲載場所がSNSであれば、まずはその投稿をしたユーザーにDM(ダイレクトメール)で削除依頼をします。

一般的なサイトでは問い合わせページがあり、そこから管理者にコンタクトがとれます。なかには削除依頼フォームが用意されているサイトもあります。

なるべくスムーズに対応してもらうために、以下のように文章を作成しましょう。

掲載されている場所のURL
例)正式なURL(記事一覧ではなくその記事)、投稿日付 など
掲載されている情報
例)実名、電話番号、私の写真が掲載され、侮辱する書き込み がされています。
削除を求める理由
例)ネット上に実名や連絡先が公表されており、日常生活に支障をきたします。これは、プライバシー侵害にあたります。

APIにより転載されたり、複数のサイトに拡散された場合は、国内だけでなく海外サイトも対象となることがあります。できるだけスムーズに対応してもらうために、翻訳した文章と原文を一緒にメールすることをおすすめします。

対応されなかったら… プロバイダ責任制限法で削除依頼

サイト管理者へメールで削除を求めたが、対応されなかった。または、サイトに問い合わせ先が記載されていなくて連絡がとれない。

このようなケースは、プロバイダ責任制限法による書面での削除請求をおこないます。

プロバイダ責任制限法とは、名誉毀損、プライバシー侵害、肖像権侵害、営業妨害といった情報を、プロバイダの責任を明確にしたうえで送信防止処置を命じるというもの。

要するに、有名人や政治家ではなく一般人であるにもかかわらず、自分のプライバシーにかかわる情報がネット上に公表されている。その責任はプロバイダにあるので、削除を求められたらその要求に応じなければならないということです。

このように、プロバイダ責任制限法はネット上に掲載された個人情報を削除するのにとても有効で、最終手段ともいえます。

削除依頼書をダウンロードして記入
基本的に1つのサイトに対して1通。掲載されている場所が複数ある場合は、事前にPCでURL一覧を作成しプリントアウトします。掲載されている場所には「別紙に記載」と記入し、先ほどの用紙も一緒に提出するといいでしょう。
必要書類を削除依頼先に確認
ほとんどのケースで本人確認の資料が必要となります。免許証のコピー、印鑑登録証明書を必要とされることが多くあります。
書類一式を削除依頼先に郵送
大手サービスの場合は専用窓口を設けていることがあります。事前に郵送先と郵送方法を確認し、簡易書留で郵送することをおすすめします。

このように、メールで削除を要求しても対応してもらえない場合は、ガイドラインに準じた書面による手続きが必要です。

しかし、プロバイダ責任制限法が適応されるのは日本国内で運営されているサービスのみ。海外サイトはこのガイドラインが適応されず、そのサイトの運営会社がある州の法律にもとづき対応されます。

もし、自分で対処することが難しいと感じたら、ネットの風評被害を専門としている弁護士に相談することをおすすめします。

04. 削除依頼で注意すべきこと

元のページを削除しないと意味がない

ネット上に拡散された画像、まとめサイトに転載された情報は、末端の情報を削除するだけではなく、元のページ(その情報が投稿された大元の記事)を削除しないかぎり、新たに投稿される可能性があります。

たとえば、SNSの投稿がほかのサイトにコピーされているのであれば、まずはFacebook、TwitterといったSNSの投稿を削除することが先決です。

元のページを削除すれば、新たにコピーされる心配はありません。

風評対策会社に削除依頼はたのまない

掲示板の書き込み、誹謗中傷、嫌がらせ、ネットいじめ、リベンジポルノ、このような情報の削除を専門とする企業があります。

しかし、ネットの情報を削除するには元のページを削除すること、それにはプロバイダ責任制限法にもとづき削除依頼しなければなりません。

ということは、ネット削除依頼は企業に代行してもらうのではなく、本人がおこなう必要があります。

また、1件削除につき10万円〜と費用も高額になります。

検索結果に目立たなくする逆SEOも、元のページを削除するわけではないので、根本的な解決にはなりませんし再被害にあう可能性があるのでおすすめできません。

ネット削除依頼は基本的に自分でできること。まずは、自分で削除依頼をおこなうことが大切です。それでも解決できない場合にかぎり、弁護士に依頼するようにしましょう。

感情的にならないように気をつける

削除を依頼するときは感情的になりやすく、文章がきつくなっていないか注意が必要です。

せっかく連絡がとれたのにもかかわらず、相手との関係がこじれてしまえば、削除に応じてもらえなくなることがあります。

メールやDMで削除を依頼する場合は、丁寧な言葉で丁重にお願いするようにしましょう。

何度も検索しない

たとえば、自分の名前を何度も検索すると、Googleはそれに関連した記事を検索結果の上位に表示してしまいます。

どのように検索結果に表示されるか気になっても、必要以上に検索しないようにしましょう。

05. 困ったときの専門アドバイザー

「自分で削除依頼をしたいけど難しくてよくわからない」といった場合は、違法・有害情報相談センターに相談することをおすすめします。さまざまな事例と専門知識でひとつひとつ丁寧にアドバイスしてくれます。

一度ネットに掲載された情報を完全に削除するには、とても時間と労力がかかります。

しかし、ひとつひとつ着実に対処するしか方法はありません。違法・有害情報相談センターでは、それぞれのケースにもとづいた有効な手段をすべて無料でアドバイスしてくれます。