ネットワークビジネスにハマった女 心理と特徴 その末路

ハマりやすい人の特徴

世間知らず

マルチ商法にハマる女性って海外旅行が好きだったり多趣味でアクティブな印象がありますが、意外と世間知らずです。

人一倍多くの景色を見て経験を積んでいるはずなのに、目の前のことしか見えていません。

ゆえに、ネットワークビジネスの闇、悪い口コミ、被害者の声、怪しい風潮を目にする前にいいことばかりがインプットされ、ためらうことなく入会しマインドコントロールされてしまいます。

漠然とした不安を抱えている

仕事、収入、お金、結婚、出産、健康。つねに意識しているわけではないけど、どこか煮えきらない思いを抱えている。

こういった状態でネットワークビジネスに出会うと、胸のモヤモヤがスーッと解けていくんです。

そして、『答えが見えた』ことで徐々に洗脳されていきます。

自己顕示欲が強い

ネットワークビジネスにハマる若者、とくに女性はミキプルーンのような缶詰には興味ありません。

とにかく最近のネットワークビジネスの商品は、どれもインスタ映えを意識してデザインされています。

化粧品のニュースキン、水素のアッチェ、酵素のビオライズ、どのブランドのどの商品をとっても、ただ手で持った姿をインスタのストーリーにあげるだけで、たちまち流行の先端をいくモデルのような快感を得られてしまいます。

かつてモデルに憧れていたような美意識の高い女性こそ、自分が尊敬するブランドの商品を手にし、「これでホントにきれいになった」とSNSに公開します。すると、尊敬するブランドと自分の姿が認められたような錯覚がおき、これまでにない自己顕示欲に満たされます。

じつは心が寂しい

個人事業主、フリーランス、起業家といった肩書きを好み『個の力で稼ぐ』ことの大切さを豪語しているのに、実際にフタをあけてみると仲間の存在がすべてという現実です。

ネットワークビジネスの洗脳から解けないのも、利害関係が一致した大好きな仲間の存在が大きく影響しているからです。それは、よき相談相手、最大の理解者として『自分ひとりじゃない』という心強さ、それによる共依存が原因といえます。

もともと孤独で精神的に寂しい想いをしていた人こそ、こういった「みんな仲間」「ひとりじゃないよ」のコミュニティに吸い尽くされてしまいます。

心がピュア

ネットワークビジネスにハマる人って育ちが悪い、育ちがいい、この二極端です。育ちが悪い人はコンプレックスを解消するための金儲けの手段としてこのビジネスを選びます。

育ちがいい人はどこか人を疑うことができず、その純粋でピュアな心にマインドロックされてしまいます。

好き嫌いが明確

ようするに考え方が極端ということです。自分がいいと思ったことはどんな状況下でも変わることがなく、それ以外のことには興味すらありません。

たとえば好きな音楽のジャンルやアーティスト以外の曲はまったく聴かないなど、自分の感情にまっすぐで正直なタイプです。

好きなことにはとことんのめり込むタイプなので、ネットワークビジネスにおいても同様。まわりが見えず、自分の考えがすべてだと錯覚しています。

昔と現在の勧誘手口の違い

平成のマルチ商法は『金儲け』がテーマ

いまの若者は知らないかもしれませんが、まだミクシィが全盛期だったころにアムウェイの勧誘が大流行しました。

そして、ちょうどそのころはツイッターやフェイスブックなどインターネットが普及し始めたこともあり「ネットで知り合った人にアムウェイを勧誘された」「高額なサプリメントと浄水器を買わされた」「天皇陛下や浜崎あゆみが愛用していると言われ断れなかった」

などと、不確かな情報と強引にノルマを達成する手法に多くの被害者があらわれました。

当時の誘い文句はこうです。

「不労所得、ほしくないですか?」「寝ているだけで収入が得られるって、すごいと思いませんか?」「一生サラリーマンを続けるつもりですか?」「せっかくの人生、高級外車くらい乗りたくないですか?」

といった『不労所得』『権利収入』がキーワード。

そして、きわめつけにネットワークビジネスで大成功した人のタワマン暮らしや節税パーティーの写真をみせびらかし、あたかも自分もその仲間入りできるかのような口調で話しかけ、不安を払拭させます。

「これはマルチレベルマーケティング(MLM)です」「ネズミ講じゃないから法的には問題ありません」「実際にキムタクやタモリもやっています」といったように。

令和のマルチ商法は『人生一度きり』がテーマ

昔は人間の欲望にアプローチしていたのに対し、現在は日常の不満と将来の不安に注意喚起する手法に変わっています。

「人生の時間は限られているのに、毎日8時間も会社に拘束され続けるんですか?」「まだ満員電車で通勤しているんですか?」「好きなことをしたいのなら、場所や時間にとらわれない働き方をしませんか?」

「あなたの代わりなんていくらでもいるんですよ」「これからの時代を生き抜くには、個人で稼ぐ力を身につけましょう」「人工知能やロボットが普及すれば、雇用なんていらなくなりますよ」「まだいまなら間に合います。将来のために準備をしませんか?」

といった『時間は有限』『個人で稼ぐ』『働き方改革』『自由に生きる』『人工知能』『夢は叶う』がキーワードです。

ようするにキラキラ女子に刺さりやすい、現状のコンプレックスと決別するための絵空事、まるで夢のようです。

また、『収入源は複数もつべき』という考え方を利用し、本当はいろいろなことを楽しみたいけど時間とお金に余裕がない若者の心にスーッと入り込みます。

アメリカの投資銀行リーマン・ブラザーズの倒産により世界中が大不況に陥ったリーマンショック、中国で発生した新型コロナウィルスにより世界中の経済が大混乱に陥ったコロナショック。

こういったサラリーマンが収入や雇用に不安を抱く時期こそ、彼女たちは「でも、収入源がひとつじゃなくて2つ3つあれば大丈夫じゃない?」と口を揃えます。

思い返せば儲かる投資話も怪しげな保険も、すべて入り口は日常生活の危機感を煽るところからです。

しかし、お金を稼いでタワマンに住みたいのであればユーチューバーを目指すでしょう。ネットワークビジネスにハマる女性の特徴は、べつに金儲けがしたいわけではない、けれどお金には困りたくない、もっと自由に限りある人生を有意義に過ごしたい、といった誰もが抱く普通の感情なんです。

不幸な世の中で優越感に浸る

すべては女性特有の悩みから

なぜ女性はネットワークビジネスにハマりやすいのでしょうか。それは、結婚、出産、子育て、家事と仕事の両立、キャリア形成、生きにくい男社会、セクハラ、女性蔑視など女性特有の問題による社会への不満と将来への不安が大きく関係しているように思えます。

そして、こういった会員の気持ちを代弁するかのように、ネットワークビジネスのセミナーでは世の中の女性問題を多く取り上げて、それぞれの価値観や考え方をどんどん固定させ、彼女たちを囲い込んでいきます。

ゆえに、自分を起業家と名乗り、MLMの勧誘活動を事業と呼び、仲間をメンターと称し、いつも地球と環境に感謝し、日々の成長をわざわざ報告し、いいことしか起こる気がしないようで、分厚い手帳を持ち歩き、夢や目標を叶えるための自己啓発本が大好きです。

これは、他人に流されやすい人あるあるです。

純粋な心の声が漏れるストーリー

ネットワークビジネス女子あるある、それはSNSの節々に出現します。

「みんなこのままでいいの?」「なにも考えずにいるといつか後悔するよ」と比較的小さめのテキストでひとり言をつぶやく。

「去年は夢が叶った1年でした。今年はさらに変わる年になりそう」とお正月や誕生日の節目に『わたし、成長しています』感をアピール。

世界経済や将来の雇用についてのヤフーニュースをスクショし、ストーリーでみんなに注意喚起。

べつに聞いてないのに「〇〇しなきゃ」と報告。

これらは新たな会員を獲得するための手法でしょうか。いや、わたしは違うように思います。彼女たちは本気でそういった想いを持っていて、どうにかして友人や親しい人にこの現実を知ってもらいたい、はやく気づいてほしい、ただこれだけのように思えます。

本当にピュア、悪くいえば世間知らずです。

心配なのはあなたのほう

まるで信者のように変わっていく

わたしはニュースキンの化粧品とサプリメントにハマってしまった友人が、正直とても心配です。さいわいなことに無理に商品を押し付けてくることはないのでまだお互いに友達をなくしたわけではありません。

まあ、百歩譲ってその商品がとても優秀だとしましょう。しかし、そのブランドを崇拝している、ビジネスに心酔している、会うたびに価値観が偏っていく、このような姿を見ると彼女のその後はどうなるんだろうと不安になります。

そして、なにより見ていて気持ち悪いです。

彼女には目標があるそうです。それは、いまの会社から解放されて、世界中を旅すること。

わたしはとても現実味がないというか、地に足がついていないふわふわした状態にか見えません。いつか悪い人に足元をすくわれないか心配です。

その理想論は、ビジネスの仲間からすれば「ぜったいに叶う」と言うでしょう。しかし、その根拠はどこにあるのでしょうか。

なんか説得力がないんだよね

じゃあ彼女はひと月にどれだけ稼げているのだろうか。詳しい数字はわかりませんが、もう5年経っても会社を辞めていませんし生活環境も同じです。

自分で商品を買って使っているでしょうから、収入よりも支出のほうが大きいのではないかと思います。

また、いつも会うと顔が少し荒れていて、お世辞にもきれいな肌とは言えません。高額で自然由来の酵素ドリンクを飲んだり、オーガニックな肌パックでキメを整えているはずなのに。

「そんなにお金かけてその程度?むしろマイナスじゃん」と心の底でつぶやきますが、基本的には仲良しなのであえて口には出しません。

そして、とても高額な商品カタログも、「将来への投資だから大丈夫」と言って聞く耳を持ちません。まるでananを読んでいるかのように楽しそうです。そして決まって「すべて自分の努力次第だよ」と言いますが、それってなんでもそうですよね?

人は感情でモノを買う

けっきょくは感情に流されただけ

いろいろ複雑なネットワークビジネスですが、彼女たちがハマったきっかけはとてもシンプル。それはセールストークに感情が揺さぶられたからです。

どれだけ健康的でカラダにいい商品だと説明されても、これを他人に紹介すれば権利収入が得られると教えられても、たいていは「ふーんそうなんだ」と思うにとどまります。

しかし、いまの自分への危機感、漠然とした不安、職場への不満など、こういった心の弱い部分にすーっと入り込まれてしまうと「あっ、これならわたしの不安も解消されてもっと人生が楽しめるかも」「なんて素晴らしいんだ」と大きく感情が動いてしまいます。

入会して気づく、最高の居場所だと

こういった感情が災いネットワークビジネスの会員になり、商品を契約するに至ります。この書籍 にも人が感情でモノを買う心理について詳しく書かれています。

そして、実際に入会してみれば同志のような仲間もいて、まるで大学のサークルのような充実した時間が過ごせます。また、女性の悩みに寄り添うセミナーで心身ともに信頼できる新しい居場所ができあがります。

すると、最初は胡散臭かった『働く時間は自由』『一緒に働く仲間は自由』『好きなことをして生きていける自由』といった事業主になることでたくさんの自由が手に入るというキャッチコピーが、とても輝いて見えてきます。

すべては口実、それすらもわからなくなる

自由を手に入れるあとづけとして「健康にいいから使っている」という化粧品、栄養補助食品、サプリメント、水素、酵素、補正下着があることに、彼女らはまだ気づいていません。

そして、こういった自由を手に入れるための手段として、ネットワークビジネスを勧誘していること。その口実にオーガニック、無添加、環境に優しい、おしゃれ、これから注目される成分の先取り、数十年後も若々しくいるために、といったキーワードがあることを忘れてはなりません。

なぜネットワークビジネスが悪いのか

自己啓発が絡むビジネスはやっかい

食品と日用品のアムウェイ、化粧品と健康補助食品のニュースキン、補正下着のマルコとグランドイーワンズ、水素のアッチェ、酵素のビオライズ、連鎖販売取引MLMをビジネスモデルとする企業は世界中にたくさんあります。

そして、その企業や取り扱う商品が一概に悪ではありません。『自分の目標を叶えるために商品を売る』という考え方が、わたしを含む人々の反感を買うわけです。

外見もメンタルも健康でいようとするコンセプトはすばらしいです。自己研鑽やモチベーションの高さも学ぶべきところです。

しかし、そうであれば他人を使わず自分一人でやってください。

けっきょく彼女たちは無知です。まず、原価率を知っていればなかなか手が出ません。経済や心理学に対しても、もっと客観的な視点で適切に判断すべきです。

ネットワークビジネスの現実とその後

実際にネットワークビジネスで稼げている人もいるかもしれませんが、それはどのくらいの確率でしょうか。上京して商店街で弾き語りをしてメジャーデビューできる人と比較するとどうでしょうか。

数年間SNSや人脈を駆使しながら頑張って、やっと副業程度の収入が得られるようになった。これが現実のような気がします。

いずれにせよ、洗脳された極端に偏った価値観、現実離れした感覚、ゆえに費やした時間とお金、それを被害とするならとても深刻です。

わたしはネットワークビジネスにハマる友人の末路が心配です。しかし、誰がどうこうしたって彼女の洗脳が解けるとは思えません。彼女が幸せならそれでいいですし、もしその後に後悔するのであれば自業自得です。

まあ、人生に目標があるということはいいことですね。