アトピー完治は内側と外側から
まずはじめに、セタフィルだけでアトピーを完治させたい、そういった考えには少し無理があります。
アトピー性皮膚炎とは皮膚の炎症なので、必ずどこかに原因があるということ。そして、その原因へアプローチするためにやるべきことはたったふたつ。
それは、体内をきれいにして、からだの表面を守ること。ようするに中と外から治療をすればアトピーは必ず改善するということです。
そのなかで重要な役割のひとつにセタフィルがあります。
表面のケア
セタフィルで保護する
ご存知のとおりセタフィルは肌を保湿します。その保湿がアトピー治療に効果的な理由は、角質層のキメを整え、肌のバリア機能を高めてくれるから。
肌のバリア機能が高まると、あれこれ汚れた外気から守られ、刺激が軽減され、アレルギー反応が起きにくくなる、このようなメカニズムによるメリットがあります。
とくに冬場など肌が乾燥するとピリピリ痒くなりますよね?それは、乾燥により肌の角質がベロベロ剥がれている状態で、肌の弱い箇所がむき出しになっているから。その隙間からホコリや汚れが入り込み肌への刺激となり、アトピーの炎症を引きおこしてしまいます。
乾燥すると皮膚が痒くなる原因はこれで、ボリボリかくことにより肌湿疹を悪化させてしまいます。
これを防ぐためにセタフィルで保湿するわけです。あくまでもセタフィルによる保湿は予防です。乾燥によりこれ以上アトピーを悪化させないための予防です。
セタフィルを使えばアトピーが治るわけではありません。ステロイド薬ではないので当たり前のことですが、意外と勘違いしやすいので。
では、セタフィルの保湿により肌を保護したらそれでいいのかというと、よくありません。
それでは外からの刺激に備えるだけで、中からの対策はできていませんからね。
内側のケア
アトピーに悪いものを食べない
では中からの対策とはなにか。それは食生活です。
厳密にいえば食事だけではありません。たとえば睡眠不足、ストレスの蓄積、腸内環境の悪化などアトピーを内側から悪化させる原因は数多くありますがそれらをここであげるときりがないので、ここでは一番アトピー症状との関係が大きい食事にフォーカスします。
では食生活を改善すればアトピーは完治するのでしょうか。一般的に健康的な食事、たとえば生活習慣病のリスクを減らす塩分や油を控える、というのはアトピーにあまり関係がありません。
アトピーに悪い食べ物を減らすことが、食生活の改善でアトピーを治す方法です。
体内の毒素を出すようなイメージがわかりやすいかもしれません。
アトピーに悪影響をもたらす食べ物
- 肉類(鶏肉、豚肉、牛肉)
- 植物オイル(サラダ油、ひまわり油、キャノーラ油、パーム油)
- たまご
- 牛乳
- 砂糖
- 香辛料
- 小麦粉
これらが原材料の食品
- ハム
- ソーセージ
- 唐揚げ
- パン
- ケーキ
- クッキー
- うどん
- パスタ
- マーガリン
- カレー
- シチュー
- マヨネーズ
基本的な考え方は、動物系のもの、精製されたもの、糖質の多いもの、刺激の強いもの、加工されたものです。
ちなみに、未発酵の大豆はあまりアトピーによくありません。例えば納豆は納豆菌で発酵されていますが、最近の安価な商品はなんちゃって納豆が多いので、少し注意が必要です。
植物性油脂が原材料に含まれるマーガリン、マヨネーズもアトピーには悪い食品です。まだ牛乳と食塩が原材料のバターのほうがマシです。
また、スパイスが多く含まれるカレー、植物性油脂や小麦粉が含まれるシチューも、あまり好ましくありません。
牛乳は動物由来なのであまり好ましくなく、そういった意味ではヨーグルトもバターも同じです。
これらを一切食べないのは不可能ですし栄養バランスが偏ってしまうのでおすすめしません。なるべく食べないようにすることが大切です。
アトピーに好影響をもたらす食べ物
また、それと同時にアトピーにいい食べ物を摂ると痒みが治まったりアトピー改善に効果的です。
- 青魚(さば、あじ、イワシ)
- オメガ3系オイル(えごま油、亜麻仁油)
- 野菜(にんじん、小松菜、ほうれん草、レンコン、大根、ブロッコリー)
- 果物(りんご、みかん、スイカ、梨、柿)
基本的な考え方は、魚系のもの、自然に生るものです。
青魚は少し苦手という人は手軽にEPAとDHAが摂れる スーパーフィッシュオイルのサプリメント、そして鯖缶やイワシ缶がおすすめです。
アトピーによくない食べ物を減らし、アトピーにいい食べ物を増やす。アトピーの食事療法とはそんなに難しく考えなくても、このふたつの意識を持つだけでOKです。
食生活の改善 → セタフィルで保湿の手順
食生活の改善により体内をきれいに保つことは、アトピーの完治を目指す体質改善と同じです。
アトピーの原因は食事やストレスといった内的要因と、ダニやハウスダストといった外的要因のふたつがあります。
なのに、ステロイド薬や保湿クリームを塗る、直接の紫外線を浴びないようにするなど、外的要因だけを意識するのは根本的な改善にはなっていません。
基本的にアトピーは食生活を改めるだけで、大きく症状が和らぎます。外的要素よりも内的要素の改善のほうが効果があるということです。
それは、アトピーにベストな体内を保てると、外からの刺激に強くなりアレルギー反応を起こしにくくなるからです。
アトピーに悪い食べ物は控えてアトピーにいい食べ物を積極的に摂る、そうしながらセタフィルで肌を保湿してバリア機能を高める。この相乗効果のすえにアトピー完治が待っています。
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