大きく宣伝しないのも商品に自信があるからでしょうか。とても素晴らしい保湿コスメなのに、セタフィルにはニベアほどの知名度がない。
にもかかわらず、一度使えば手放せなくなる使用感からか、口コミで話題になり愛用者が増え続けています。
セタフィルを買おうかと思うけどクリームとローションの違いがわからない、それぞれの種類とその特徴が知りたい。
というか、そもそもセタフィルってなに?
セタフィルとは
セタフィルは70年以上にわたって皮膚科医から信頼され、何百万人もの人々に愛用されているスキンケアブランド。
日本のように皆保険制度がなく高額な医療費で有名なアメリカ。肌トラブルでも満足に薬すら買えない人たちのために「それならスキンケアで予防しよう」と、1947年にテキサス州の薬剤師が現在のセタフィルジェントルスキンクレンザーを発明したのがはじまりです。
そして、その穏やかな洗浄力と敏感肌でもやさしく使えることから、現在では世界70カ国以上で販売されるまでに成長したトップスキンケアブランドです。
詳しくは日本の販売代理店ではなくアメリカの ガルデルマ公式サイト をご覧ください。
セタフィルの特徴
赤ちゃんから大人まで、Vゾーンから頭皮まで使える
セタフィルは低刺激&無香性でよけいな成分が入っていません。これまでさまざまな保湿乳液を試したけれど肌に合わなかった… そんな人もセタフィルならきっと大丈夫です。
そもそもセタフィルは肌がデリケートな人を想い開発されたアイテム。赤ちゃん、ご老人、アトピーの肌にも刺激が少なく安心して使えます。なので、からだの保湿はもちろん、顔やデリケートゾーンなど全身に使ってOKです。
濃厚な乳液で包み込む保湿力、なのにべたつかない
とにかくセタフィルのクリームとローションは濃厚ミルク。手に適量とりすーっと肌になじむ使用感は、一度使うとなんともいえないほど快適です。
濃厚なのにべたつかず、かつ全身にすーっとのびるので、お風呂あがりのボディケアや寒い冬の乾燥対策にばっちりです。
ちなみにセタフィルと比較しがちなワセリンは濃厚ですがべたつきます。また、全身にうまくのびないのですこしストレスを感じます。
大容量なのに価格が安い、優れたコスパ
セタフィルはどれも大容量。しかもほかの保湿ローションなどと比較しても安いので、毎日使うには十分なコスパです。
ちなみにわたしは、591mlのローション1本で半年くらい持ちます。これはコストコの売値が1本あたり800円ほどと超激安です。
こんなに優秀な保湿ローションが800円で数ヶ月も使えるなんて、すごいですよね。
セタフィルの種類
全身保湿に使えるクリーム&ローション
まず、セタフィルの定番アイテムは モイスチャライジングクリーム と ローション。これは、肌質を選ぶことなく誰でも使える万能保湿コスメ。とくに使い方のルールはなくライフスタイルやアイデアによって幅広く活用できます。
アトピー治療で皮膚科からヒルロイドを処方されている人は、セタフィルのクリームに置き換えてもいいですね。
クリームとローションを比較すると、クリームはローションよりも濃厚でより乾燥が気になるところに最適です。また、ローションは伸びがいいので全身の保湿に使えます。
といっても、よくある液体のようなローションではなく、どちらかというとクリームに近い濃厚さがあります。
もしクリームかローションで迷ったら、わたしはローションをおすすめします。
クリームは容器に入っているので使うときにはすくって取り出す必要があります。いちいち手の汚れを意識したり、ゴミが混入しないように気をつけなければなりません。
その点ローションのパッケージはポンプ式。数回プッシュして必要なぶんだけ取り出せるので、とても使いやすく衛生面に優れています。
ちなみにパッケージの色が青から緑に変わりましたが、内容や使い心地はなんら変わりません。
洗いながら保湿する新感覚クレンザー
基本的にセタフィルはシンプル。これは洗顔フォームの ジェントルスキンクレンザー もおなじで、香料や着色料といったよぶんな成分は入っていません。
市販の洗顔フォームはしっかり洗い流したつもりでも石けんカスが残っていることが多く、肌がデリケートだと湿疹の原因になることがあります。
ジェントルスキンクレンザーの仕上げはコットンで拭くだけでOK!わたしはしっかりすすぐことをおすすめしますが、洗い流す必要がないほど低刺激ということがわかります。
ということは、顔だけでなく体(ボディ)にも使えますね。
旅行や機内でささっとすませたいときに、セタフィルのクレンザーは活躍します。
最初は泡立たない洗顔料にすこし戸惑いますが、ジェルが肌をやさしく包み込みしっとり洗いあがる感覚は一度使うと手放せなくなります。
しかし、メイク落としから保湿までこれ1本でOKといいつつも市販のメイク落としのようにはすっきり落ちず、若干シャドウが残っていることがあります。
アトピーを改善するPRO
アトピーが悪化する原因は、つぎの2つが足りないから。それは、皮膚のうるおいを保つセラミド(細胞間脂質) と、角質層を形成しバリア機能として働くフィラグリンです。
日常的にこの2つをおぎなえば、アトピーの完治も夢ではないと思います。
セタフィルで唯一、このセラミドとフィラグリンを配合しているのが PROシリーズ。
セタフィルPROは表面的な保湿はもちろんのこと、その根本的な原因にアプローチして改善していくことができます。
肌の保湿だけでなくアトピーや老化によるガサガサ肌を改善したいのであれば、プロシリーズのボディウォッシュとローションは最適です。
ちなみに以前はレストラダームシリーズとして販売されていました。
セタフィルの使い方
クリーム&ローション編
よけいな成分が配合されていないシンプル仕様だからこそ、自分のライフスタイルにあわせて利用シーンをカスタマイズできるのもセタフィルの魅力です。
からだの保湿ケア
セタフィルが全身の保湿に向いているのにはちゃんと理由があります。
まず、皮膚科で処方されるヒルロイドクリーム、薬局で買えるニベア青缶といった保湿クリームは、からだ全体にまんべんなく使うには少なく、かといってたくさん買うとそこそこの出費になります。
しかしセタフィルはアメリカンサイズの大容量なので、全身に使っても数ヶ月以上はもちますし、なにより価格が安い。
だからこそ、オーバーなくらいたっぷりとセタフィルを手にとってからだ全体にまんべんなくなじませていけるわけです。
乾燥が気になる箇所もそうでないところも、スキンケアとして遠慮なく使えます。
わたしはお風呂上がりと朝にセタフィルのローションを全身に塗ります。すぐ服を着てもベタつく感じはありませんし、体温によってからだじゅうになじんでいく感覚がとても心地いいです。
手荒れや乾燥の予防と保護
セタフィルのクリームは高保湿のハンドクリームにもなります。
しっとりとした手に仕上げるには、手のひらの体温であたためながらぎゅーっと染み込ませるように塗ること。
これで、乾燥が気になる手元にしっとりうるおいをキープできます。
はじめは少しべたつく感じが気になりますが慣れれば大丈夫。この保湿力を携帯したい人は トライアルセット の小さなモイスチャライジングクリームがおすすめです。
外敵による皮膚の保護
花粉、PM2.5、黄砂といった粒子が肌の角質の奥まで入り込むと、アトピー性皮膚炎や肌が弱い人は湿疹などの肌荒れを発症します。
しかし、事前にしっかり皮膚の表面を保護することで、この外敵からの刺激を抑制できます。
その方法とは肌の水分を補給し乾燥を予防すること。セタフィルなら保湿しながら皮膚の表面を保護し、肌のバリア機能を高めてくれます。
わたしは必ず外出前にセタフィルのローションやクリームを顔や腕の露出しやすい箇所に、あらためて塗ります。
このようなかゆみはダイレクトにわかりにくいですが、塗ると塗らないでは大違いです。
アトピーを予防するという意味でもセタフィル モイスチャライジングローション&クリームは使えるということです。
頭皮の保湿ケア
おろそかにしがちな頭皮のケアも、セタフィルがあれば大丈夫。とくに、頭皮の乾燥によるカサカサしたフケにはセタフィルが効果を発揮します。
わたしは、100均一で先っぽが尖っているトラベルコスメのローション容器を購入し、そこにセタフィルモイスチャライジングローションを入れています。
あるいは、皮膚科で処方されたステロイドのローション容器に入れ替えます。
そうすることで、わざわざ髪をかきわけることなくスムーズに頭皮へローションを染み込ませることができます。
ヘアスタイリング
頭皮の保湿ケアをしたあと、髪をふわっとさせたりかたちを整えたり、セタフィルのクリーム&ローションはヘアスタイリング剤としても活用できます。
ワックスやスプレーが頭皮につくと肌荒れを起こしてしまう人には本当におすすめです。
しっとりまとまった髪に仕上げることから、短髪であればある程度かたちをつくることも可能。しかし、市販のワックスのようなキープ力はありませんので注意が必要です。
ヘアケア
紫外線や乾燥によるパサつく髪にもセタフィルは効果を発揮します。
まず、シャンプーしたあとドライヤーで半乾きくらいにし、髪先や乾燥が気になる箇所にセタフィルのクリームをつけます。
そのあと、ドライヤーで乾かすかタオルドライで仕上げます。
これを毎日お風呂上がりにおこなうことで、ツヤのあるしっとりまとまる髪を手に入れることができます。
リップの保湿ケア
薬用メンソレータムのように唇荒れを改善することはできません。しかし、セタフィルのクリームならカサカサした唇に水分を補給し、ぷるんとした唇に仕上げることができます。
わたしは自宅でケアするときは、クリームを適量くちびるに塗り手のひらの体温でぎゅーっと閉じ込めるか、サランラップで3分間パックします。
全身に使うほどではないけどセタフィルで肌ケアしたい人には 少し小さめのモイスチャライジングクリーム85g がおすすめです。
セタフィルの使い方
クレンザー編
からだの洗浄と保湿
セタフィルのクレンザーは体にも使えます。というか、体に使わないともったいないくらいです。
わたしは、お風呂のボディウォッシュをこのクレンザーに置き換え、毎日使っています。
そのなかで、おすすめの使用法をふたつご紹介。まず、浴室に入って体を濡らすまえにクレンザーのジェルを全身にまんべんなく塗ります。
そのあと、シャワーできれいに洗い流します。そのとき、お湯にジェルが反応しヌルヌルしてきますので、そのヌルヌルがなくなるようにしっかり体を洗っていきます。
もうひとつは、さきに体の汚れを落としてから、濡れた体にクレンザーのジェルをつけて洗う方法。こちらは一度すすいでからでないと気持ち悪いという人や汗をかいた日におすすめです。
いずれも体の汚れを落としながらしっとりと洗い上がるので、乾燥肌やアトピー性皮膚炎にお悩みの人におすすめです。
顔の洗顔と保湿
これはスタンダードな使い方ですが、とてもおすすめです。
というのも、市販の洗顔料は洗浄力が強くデリケートな肌には向いていません。また、必要な角質や菌まで洗い落としてしまいがちなので、あまり皮膚にはよくないことがあります。
この点セタフィルのクレンザーは余分な汚れだけを洗い流し、かつ保湿ケアも同時にしてくれます。
また、洗顔後のピリピリとつっぱる感じがあまりなく、洗い上がりがしっとりと落ち着きます。
頭皮の洗浄と保湿
体とおなじように頭皮の洗浄もセタフィルのクレンザーが役に立ちます。
こちらも髪を濡らすまえとすすいだあと、どちらでもOK。肝心なことは髪ではなく頭皮にジェルをつけるということ。
セタフィルのクレンザーは泡立たないので髪をかき分けて塗り込む必要があります。
頭皮マッサージをしながらジェルをしっかり染み込ませたら、あとはシャワーですすぐだけ。
乾燥によるフケや頭皮のかゆみに悩まされている人こそ、セタフィルのクレンザーで頭皮を洗う方法はおすすめです。
しかし、あくまで頭皮を洗うわけですので、必要に応じて髪をシャンプーしトリートメントしなければなりません。
そんなとき、市販の洗浄力が強いシャンプーを使っては意味がありませんので、できるだけカウブランドやミヨシの無添加せっけんシャンプーを使いましょう。
外出先でのメイク落とし
出張でバタバタする日、長時間のフライトなどゆっくり肌ケアができないときこそ、セタフィルのクレンザーは活躍します。
というのも、無香性と低刺激であるセタフィルのジェントルスキンクレンザーは必ずしもすすぐ必要がないからです。
わたしは機内でのメイク落としはクレンザーのジェルをつけたコットンで顔を拭き、できるときは蒸したタオルでドライします。
肌の弱いわたしが日常的に洗い流さないメイク落としとして使うことはできませんが、数日程度であればさほど問題ありません。これは本当にありがたいと思います。
セタフィルの使い方
PRO編
アトピーの改善と治療
セタフィルのモイスチャライジングローション、クリーム、スキンクレンザーと違い、唯一アトピーに効くセラミドとフィラグリンを同時配合しているのが、セタフィルの プロシリーズ です。
わたしはかかりつけの皮膚科のドクターにすすめられて、このセタフィルプロと出会いました。
まず、ほかのセタフィルは保湿により肌荒れやアトピーを予防する役割りがあります。しかし、このセタフィルプロは保湿はもちろんのこと、アトピー性皮膚炎を予防し改善していくことが期待できます。
プロシリーズのボディウォッシュは洗い上がりの肌がびっくりするほどうるおっていて、使うたびにアトピー特有のかゆみも軽減していきます。
少し高価ですが、本気でアトピーを改善し、いずれは完治を目指したいという人は、セタフィルPROベーシックセット を使うべきです。
セタフィルの活用シーン
ローションを朝とお風呂あがりの1日2回からだに塗る
肌の保湿を怠ると外敵の刺激を受けやすくなり、かゆみや肌荒れを引き起こします。
また、もともと乾燥肌のわたしは、衣類の刺激ですらピリピリするようなかゆみを感じることがあります。
すーっとのびるローションは全身の保湿に最適です。わたしは顔から足の指先、そして頭皮にも使っています。
セタフィルの保湿力は持続するので、1日のなかでもっとも乾燥するお風呂あがり、そして朝の外出前と1日2回塗るだけ。
これで、そこそこしっとり感を保ってくれるのでとても重宝しています。
保湿クリーム85gを持ち歩きハンドクリームとして使う
© WindKoh
優れたハンドクリームはたくさんありますが、香料の刺激や肌にあわなかったりとデリケート肌には悩みが多いのも事実。
といいつつも、セタフィルがハンドクリームに優れているとは思いませんが、すくなくともこのような悩みからは解放されて安心しながら使えます。
わたしは冬の期間、ロフトで買える小さいチューブのモイスチャライジングクリーム85gを携帯しています。いつものセタフィルの保湿力がハンドクリームとして実感できるのは嬉しいところです。
しかし、問題点が2つあります。まず、塗ったあとにヌルヌルするのですこし時間をおく必要があります。また、あかぎれやひびわれを治すことはできません。そうなる前の保湿ケアとして使うのには最適です。
低刺激で安心して使えること、塗ったあとのしっとり感が優れていること、保湿力が持続すること、おもにこの3つがセタフィルをハンドクリームとして使ううえでのメリットです。
トライアル3点セットをトラベルコスメとして使う
きっとセタフィルユーザーはホテルのアメニティなど怖くて使えないと思います。
わたしはよく友達の家に宿泊するのですが、そのときは必ずセタフィルの トライアルキット を携帯ポーチに入れていきます。
このキットには、洗顔料のクレンザー、保湿乳液のローション、保湿クリームがコンパクトに全部入り。
携帯するのにちょうどいいサイズなんです。
そのほかにもわたしは、岩盤浴や温泉へ行くとき、旅行や出張のときにもトラベルコスメとして必ず持っていきます。
ローションを頭皮マッサージや保湿に使う
顔やからだの保湿には気をつかうのに、頭皮って多くの人がおろそかにしているんですよね。
頭皮は顔の皮膚とつながっているので、ケアを怠るとたるみや老け顔の原因となります。
わたしは、ドライヤーで髪を乾かしたあとにセタフィルのローションを頭皮になじませます。髪につくとベタつくので注意しながら。
軽くローションをなじませて指先でやさしく頭皮マッサージすると、すごく気持ちいいんです。
これで乾燥によるフケやかゆみが防げますし、男性はスタイリングとしても使えそうです。もちろんキープ力には期待できませんが…
クリームの保湿力をアンチエイジングに活用する
モイスチャライジングクリームの濃厚さは美容にも活用できます。
わたしは保湿ケアを継続するなかで肌にすこしハリがでてきたように思います。
おすすめのケアは、顔にクリームを塗ったあと手のひらで3分ほどしみこませます。手の温度を感じながら皮膚の奥まで浸透させるように。
すると、おどろくほど顔がもっちりします。
正しい保湿は皮膚の内部まで水分を行き届ける必要があります。
セタフィルを塗ったけど保湿力が持続しないという人は、ただささーっと塗るのではなく、時間をかけて手のひらで押さえつけながら塗るといいですよ。
セタフィルが買えるところ
スギ薬局など街のドラッグストアでは目にしないセタフィルはどこで買えるのでしょうか。
セタフィルのおもな販売店、取扱店、店舗は
- コストコ
- ロフト
- Herb.com
- Amazon.co.jp
- ヤフーショッピング
- 楽天市場
- Qoo10
- ザ・プロアクティブカンパニー
うちセタフィルPROが買えるのは
- Amazon.co.jp
- ヤフーショッピング
- 楽天市場
- Qoo10
- ザ・プロアクティブカンパニー
ちなみにセタフィルPROは出品者がザ・プロアクティブカンパニーの商品は国内正規品で、それ以外は並行輸入品です。
よく「セタフィルはコストコが安い」と耳にしますが、そもそもコストコで売られている値段が通常価格です。
アマゾンや楽天で販売されているセタフィルはコストコで仕入れたものを転売しているにすぎませんから、それぞれ儲けぶんの利益が上乗せされています。
このような理由から、セタフィルが最安値で買えるのはコストコです。しかし、すでにコストコ会員であればいいですが、セタフィルを安く買うために5,000円近い年会費を支払っては意味がありません。
わたしのおすすめは アマゾンの定期おトク便 を利用する方法です。
定期おトク便とは1ヶ月単位であらかじめ好きな頻度を設定しておき、定期的に商品をお届けするかわりに最大15%割引するというサービス。
例えばこのモイスチャライジングクリーム85gは通常の注文で1,500円ほどですが、定期おトク便の15%OFFが適用されると1,300円ほどで買えます。
そのほかにも モイスチャライジングローション や ジェントルスキンクレンザー も定期おトク便の対象です。しかし、アマゾンは販売価格がつねに変動するのでそこだけが悩みどころです。