了解です!間違えると恥ずかしい日本語10選

身近に潜む日本語の間違い

アルバイトならまだ許されるであろう敬語や謙譲語の誤った使い方。社会人としてビジネスシーンで堂々と間違った日本語を使っているのはとても恥ずかしいことです。

じつは、普段何気なく使っている日本語には多くの間違いがあります。
間違いやすい例をご紹介しますので、いますぐ確認しましょう。

01. 「すみません」誠意が伝わらないけど

「あ、すみませんでした」。これはよく耳にする言葉です。しかし、「すみません」とは「すまない」の丁寧語です。

ビジネスにおいて相手に謝罪するのであれば、「申し訳ございません」に置き換えましょう。

けれど、語尾に「ございません」と謙譲語を付けるのは少し重いなーというときは、「申し訳ありません」でじゅうぶんです。

02. 「了解しました」上司にタメ口?

「了解です」「了解しました」は、敬語としては間違いではありませんが、「了解」という言葉を目上の人に使うことは失礼にあたります。

この場合は「承知しました」「承知致しました」「かしこまりました」に置き換えましょう。

03. 「よろしかったですか?」は?よくねーよ

こちらも大変多くの人が使っているバイト敬語です。

しかし、ちゃんとした人はこの使い方が間違いだと気づいているので、正直心の底で笑われているかもしれません。

そもそも「よろしかった」とは、過去の出来事を確認するさいに使う「よかった?」を無理やり丁寧にしようとし、「よかった」→「よろしい」=「よろしかった」となってしまいました。

確認しているのは現在ですし、バイト敬語を使いつづけるのは社会人失格です。

04. 「させていただきます」勝手にどうぞ

こちらも、よく耳にする「させていただく」。

例えば「お伝えさせていただきます」「説明させていただきます」「お休みとさせていただきます」などの表現があります。

しかし、自分は丁寧に対応しているぞ!といった気持ちが、逆に失礼にあたる例です。

まず、こちらの記事にも記載していますが「させていただく」とは「相手の許可を受けている」ことで「自分が恩恵を受けている」場合に使うのが正しい条件です。

なので、こちらの場合は、頼んでもいないのに勝手だなーといった印象をあたえてしまいます。

けれど、この言葉は相手の許可を得て恩恵を受けるか?と毎回考えるわけにはいきませんので、「〇〇いたします」に置き換えましょう。このほうがすっきりします。

05. 「〇〇させていただいて…」丁寧すぎて気持ち悪い

先ほどは、相手の許可がいらず勝手な印象を与える場合でしたが、こちらは、二重敬語にあたり大変失礼かつ恥ずかしい例です。

例えば「拝見させていただきます」といった表現には「拝見」と「させていただく」の謙譲語があります。

そのため、相手に失礼な二重敬語であり、正しくは「拝見します」です。また、「拝見いたします」といった表現もよく耳にしますが、こちらには「いたします」の謙譲語があるので二重敬語にあたります。

また、「ご説明させていただきます」の場合は「ご + 説明」の丁寧語と「させていただく」の謙譲語があります。この場合は間違いではありませんが、まわりくどい印象をあたえます。

なので、「説明いたします」に置き換えましょう。

そのほかにも、「使わさせていただく」や「見させていただく」といった「さ入れ言葉」があります。もちろん、こちらも誤りで「させる」という動詞は誰かに行わせるという意味なので、「使わせていただく」「見せていただく」が正しい表現です。

06. 「〇〇のほう…」どっち?どこの話?

「こちらのほうでよろしいですか?」「営業課のほうで対応します」といった表現は誤りです。

そもそも、「方(ほう)」というのは「消防署の方から来ました」といったように方向を示す言葉。ものを指すときや選択肢がひとつしかないときには「ほう」を省きましょう。

07. 「上司にお伝えします」あなた何様?

まず、「お伝えします」や「ご説明します」は謙譲語。自分がへりくだって相手に敬意を示すときに使います。

しかし、この場合は身内の上司に敬意を示したことになります。「父に伝えておきます」→「父にお伝えしておきます」と同じです。

では、アナウンサーの「〇〇からお伝えします」はどうでしょう。この場合の相手はテレビの視聴者です。自分が視聴者に対してへりくだり、敬意を示しているので問題ありません。

電話対応で困ったときは、相手が社内の人であれば「言い伝える」の謙譲語である「申し伝える」を使い、「上司に申し伝えます」に置き換えましょう。

08. 「もしもし」べつに友達じゃないよ

ビジネスにおいて「もしもし」「もしもし、お待たせしました」などと使うのは、電話対応のマナーとしてNG。

そのため、「もしもし」は電波障害などで相手の声が聞こえなくなったときくらいに使い、「はい、〇〇です」に置き換えましょう。

09. 「〇〇はお休みをいただいております」わたし休みあげてないけど

電話対応時に「申し訳ありません、〇〇は本日お休みをいただいております」はよく聞きます。

ここでおかしい表現は「いただいております」。お客様から休みをいただいたわけではありませんから、この場合は「休みをとっております」が正しい使い方です。

10. 「大丈夫です」どっち?いるの?いらないの?

例えば、上司にチョコレート食べる?と聞かれ、断るつもりで「大丈夫です」と答える。すると、嫌いじゃないよ食べれるよ!と解釈されてしまうことがあります。

この場合の「大丈夫です」は、どっちなの?はっきりしてよ、と失礼にあたる日本語。自分ではやわらかく断るつもりなのかもしれませんが、「結構です」でもじゅうぶん丁寧です。