付き合って半年以上経つとお互いの関係が安定してきます。いい意味で素の自分をだせる信頼関係がありますが、その反面で付き合いのマンネリ化や倦怠期といった試練も訪れます。
そんななか多くのカップルが声を出せずに悩んでいるセックスレスの問題。なかでも、彼氏にセックスを拒否されるケースは、はっきりいって簡単に解消できるものではありません。
彼がセックスレスに積極的でなくなった原因が明確にわかる場合は、その原因を突き止めれば解決策はみえてきます。例えば、浮気、風俗通い、仕事のストレス、メンタル面の不調、服薬による性欲減退など。
しかし、このようなケースではなく彼の価値観によるものは、ちょっと複雑な男性心理が絡んでくるので、なかなか解決策の糸口がみえないことも。
ここでは、そんな彼氏がセックスを拒否する理由、そのセックスレスの意外な原因をひとつひとつ紐解いていきます。
もともとセックスへの興味が薄かった
付き合い当初はあなたを手に入れた嬉しさや虜にしたい気持ちから、セックスに対して積極的かもしれません。
しかし、もともとセックスへの関心が低い人は、セックスより自分ひとりの時間や趣味を優先したくなり、やがてセックスという行為がめんどうになります。
性欲の弱い男性はめずらしい存在でなくけっこう多くいます。また、そうでなくてもただセックスに対して淡白なだけかもしれません。
この場合、彼にその気になってほしいからとセクシーな下着を身につけたり、すこし強引に迫ったりすることは逆効果。そもそもセックスにあまり興味がないわけですから、彼の価値観が変わらない限りセックスへの関心も変わりません。
あなたのテクニックに不満がある
あなたにとっていまの彼が初めての相手、また男性経験が少ない。こういった場合はあなたがまだセックスに慣れておらず、若干の羞恥心を感じているはずです。
セックスこそ大切なコミュニケーション。これでは相手の要望に応えることは難しく、いずれ一方通行のセックスとして終わりを迎えてしまいます。
つねに受け身でいたり彼に求められるだけでOKと思い込んでしまうのは、彼の不満をつのらせるだけです。
また、セックスにもセンスが必要。ただやみくもにおこなう流れ作業のような行為は彼のプライドを傷つける原因になります。
どんなことでも経験からスキルを習得するように、セックスにおけるテクニックを自分のものにしない限りつまらない女と思われてしまう。これでは、彼はあなたとセックスをするメリットが感じられなくなります。
オナニーのほうが気持ちいい
セックスが嫌いなわけではないけれど、自分でやったほうがかゆいところに手が届く。
いまはネット上に無数のエロ動画が投稿されているので、スマホ片手にオナニーできてしまう。この手軽さもセックスレスの原因といえるでしょう。
もちろん、オナニーとセックスは別ものですが、男性は女性と違い体力に限界がありますから、オナニーがセックスに影響をもたらすわけです。
しかし、この場合は彼にオナニーよりあなたとのセックスのほうが楽しいということを認識させてあげればいいわけです。いつもとおなじ流れで進めるのではなく、ちょっと刺激を加えたりサプライズを盛り込んだり一工夫してみてはいかがでしょうか。
あなたに魅力を感じなくなった
男性は女性と違って好きだけでは性欲がかきたてられません。女性は好きな人に抱かれると思うだけで高揚することがありますが、男性はそれに性的な魅力が加わらないとスイッチが入らないケースも多い。
付き合い期間が長くなるほど、あなたのすっぴんを見る機会も増えるはず。また、付き合い当初は魅力的に感じていたところも、見慣れてしまいあまり関心がわかなくなることも。
大きな胸、ウエストのくびれ、痩せ気味のボディ、ロングヘア、甘酸っぱい香水、ファッションの変更。そんなこと?と思うようなことでも男性にとっては重要だったりします。付き合い当初より変化したところはないか確認しましょう。
カラダがくさい
性的に興奮していても求めようとしていても、くさいにおいは一気に気分を萎えさせます。
例えば、キスしようとしたときの口臭、抱きかかえたときの汗臭やワキガのにおい、ショーツをおろしたときのおりものや蒸れたにおい。
自分が放つにおいは慣れてしまっているので自分では気づくことは難しく、他人に指摘されてはじめて気づくケースがほとんど。なのに、親しい仲でこそ体臭は指摘しづらいので、すれ違いの原因になりやすいわけです。
「おまえ、くさいぞ!」と指摘してくれる彼氏ならさほど問題ありません。しかし、そう簡単に彼女のにおいを指摘できる人ばかりではありません。なかでも、口臭やデリケートゾーンのにおいはどんなに親しくても言いづらいものです。
この場合、においを解消するだけでセックスレスがおさまるのに、そもそもの原因がおもてに出てこないことが多く解決までに時間がかかってしまいます。
また、後日ふとしたとき、男性の頭には以前のにおいがよぎってしまい、キスを拒絶したりあなたへの態度が冷たくなることがあるかもしれません。
ワンパターンに飽きた
愛を確かめ合うセックスのなかにも刺激は必要です。寝る前にベッドインした流れで始める行為は、まさにマンネリ化の要因といえます。
人間の三大欲求のなかには性欲に加え食欲がありますが、どんなに大好物なハンバーグでも毎日食べていたら飽きますよね。
彼にセックスを求めても「眠たいから」「疲れてるから」といって拒否されるのであれば、後日ラブホテルに環境を変えてみたりキッチンで試してみたりと、いつもと違う刺激を加えれば彼も乗り気になるはずです。
セックスが義務になった
お互いの愛情表現のため、彼女の気持ちに応えてあげるため、カップルとしては当たり前の行為だから.. といったように、セックスに対してあらかじめ理由をつけている人は、いずれセックスに苦痛を感じるようになります。
また、週1回、金曜の夜には必ずおこなう、といったように、セックスレスを予防するためにルールを決めることもNG。
そもそも、性行為は人間の本能に従いおこなうもの。このようにセックスの頻度や回数にルールを定めてしまうと、セックスはしなければならないもの、すべきものといった思いを抱くようになります。セックスが義務のようになれば、快感からはほど遠く苦痛すらおぼえてしまうわけです。
性的嗜好のズレを感じるようになった
彼氏はフェラされるのが好きだけどあなたは嫌い。あなたは正常位を求めるけど彼は騎乗位でイきたい。
付き合い当初は恥ずかしくてオープンにできなかったことも、慣れ親しんでいくうちに要求するようになるもの。もちろん、受け入れることのできる範囲で応えることができればいいですが、男性の趣味においてはすべてが許容範囲とは限りません。
お互い理想のセックスがしたいだけなのに、回数を重ねるごとに距離が離れていく、セックス後の彼がそっけなく冷たい..
これは誰が悪いわけでもないからこそ、ふたりで解決するのが難しい問題。恋愛セラピーのような臨床心理士のカウンセリングを受けるのもひとつの解決策です。
気持ちよさそうじゃない
あなたにとって彼とのセックスがこのうえなく素晴らしいものでも、ただ感じているだけでは彼の気持ちはつかめません。
彼はあなたの声を欲しがっていますし、その表情を見ればよけいに気持ちが高ぶるはず。多くの女性は男性の心をつかむために、また思いやりも兼ねてオーバーな表現と演技で素晴らしいセックスであることを印象づけます。
まぐろ女が嫌われるように、せっかく求められているのにうまく表現できずにいては、彼も乗り気になれないわけです。
もし、彼のセックスが下手であれば彼のためにも正直に話すべきです。