些細なことで怒る、理不尽な意見で罵倒される、短気で口調が荒い。この、すぐ感情的になる彼氏はとても怖いですし、神経質な面もあり大きなストレスを抱えてしまいます。
短気な彼氏に疲れたらすぐに別れたほうがいいですが、そう簡単にはいかないのも事実です。また、クレーマーのように偏屈でめんどくさいと別れるだけでも一苦労です。
では、その原因や深層心理にはなにがあるのでしょうか。
キレることが快感
短気な彼氏はキレること、怒鳴ること、説教すること、屁理屈で捻じ曲げること、自分の意見を押し通すことが大好きで、その行為に快感を覚えています。
怒鳴る本人は思ったことをそのまま声で吐き出すわけですから、気持ちがスッキリします。罵声を浴びせられた相手は圧倒されて言いなりになるしかありません。その状況に、理不尽な自分の意見が受け入れられたと勘違いしてしまい、精神的に満たされてしまいます。
この悪循環が彼氏をより短気にさせ、彼女はより彼氏の言いなりになり、彼女は自分に責任があると思い込んでしまいます。
健全な付き合いは成立せず、王様と家来の服従関係ができあがります。
計画的に怒っている
そして、相手にカマをかけるような人を試すようなことをあえておこない、相手がまんまとその罠に引っかかったら用意していた理論を押し通します。
例えば、デートの待ち合わせに遅刻した彼氏とのやりとりです。
彼氏「ごめん、遅くなって」
彼女「けっこう待ったよ」
彼氏「は?!ごめんって謝っただろ」「お前何様だ?」…
じつはこれ、最初からキレることを想定して謝っています。まず、最初は自分が下手に出ることで相手を一度泳がしておき、その言葉に便乗した相手にとどめをさすパターンです。
このケースがやっかいなのは、罪悪感のカケラもないということです。「自分はちゃんと謝っている、なのに文句を言われた、だからお前が悪い」と、彼氏は思っています。なんとも理不尽な理屈がとおっているのでしょう。
しかし、これが短気な彼氏の心理で、現実です。
あなたは見下されている
どんなに短気な男性でも、会社の上司や立場のある人には怒りをこらえます。キレやすい性格は感情的で気持ちをコントロールできないと思いがちですが、じつは人一倍計算高く、自分に不利益になることは絶対にしません。
なので、感情的になってしまうと自分の立場が危うくなる相手とは、人当たりよく付き合うことができます。
では、なぜ彼女にはキレるのでしょうか。それは、怒ったところで自分の立場が変わることはないと判断しているからです。偏屈な性格、理不尽な理論、感情的な罵声、どれも人としての良心から遠くかけ離れています。なのに、これが平気でできてしまうのは、相手を見下している証拠です。
見下すというのは、相手より自分のほうが頭が良くて優秀であるという考え方でもあります。なので、自分の意見は正しいという判断になってしまいます。自分の意見を押し通すワケはこれです。
日ごろから相手を見下す発言が多いのはモラハラ彼氏です。モラハラ彼氏の発言の特徴は「お前のためを思って言ってるんだよ?」「ねえ聞いてる?わかった?」「だから言ったじゃん」「なんでできないの?」など。短気な性格や見下す発言が多いモラハラ彼氏は、付き合いはじめは人当たりがよくいい人です。しかし、関係が落ち着いてくると、ある日突然、相手をコントロールしようとします。まるで自分のもののように。
この傾向が見られたらモラハラ彼氏です。そしてモラハラ彼氏の多くは短気で感情的になりやすい性格です。
あなたに依存している
キレる男性は決まって「お前が悪い」と言います。この深層心理は「自分は相手のバカさ加減による被害者だ」。
このやり取りからわかることは、この男性は相手に依存しているということです。よく考えてみてください。ふつう、そこまで相手を責めて言葉で言いくるめる必要はありません。ということは、なにがなんでも相手には理解してもらわなければならない、と強く思っていることがわかります。
しかし、彼女は他人です。人それそれ考え方は違いますから、すべての意見をとおすことはできません。それなのに感情的な圧力で色を塗り替えようとすることは、相手を自分に合わせて変えようとしていることと同じです。
これは、彼女も自分のからだの一部だと思い込んでいる、依存心が強く現れている証拠です。
性格は簡単に変わらない
気が短い彼氏とうまく付き合うコツは、その偏屈な性格や理不尽な罵声にも動じない心を手に入れることです。
もし、将来的に結婚を考えているのなら、わたしは絶対におすすめしません。もしかしたら子どもができれば怒りっぽい性格が治るかもしれない、といった希望も捨ててください。むしろ、子どもにも怒鳴ってしまう可能性があります。
大きな病気にかかるなどこれまで以上に苦しい経験をしたならば、少しは周囲に感謝の気持ちが芽生え、性格がやさしくなるかもしれません。
人の性格はそう簡単には変わらないということです。
感情的になった彼氏に否定されて自信を失っているのであれば、その必要はまったくありません。そして、彼氏はあなたが怒らせているわけではないということを忘れないでください。
「いつか性格が変わるかも」と思うよりも、別れるべきことのほうが大切です。そして、それが幸せへの近道です。